Mon, 12/25/2006|未分類 バニ(yukiringの終止符)
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ゆきりんはミクだけじゃなく、バニも遠隔操作している。と言うかしていた。
バニが目の前に居るときもヤフーモバイルに繋いで、ゆきりん専用アカウントでバニに携帯で「今仕事終わりました~♪」とか送信。
まさかバニも俺からのメールだとは気づかず、後ろに居てる俺とメールのやり取りを重ねた。いつもいつもすれ違いで、バニとゆきは今まで一度も会ってない。
てか会えないし、会いようがない。もぅゆきは俺の中に存在する架空の人物なのだから。
バニが帰れば、5分後に俺ん家にゆきが来たり、バニも「一体いつになったらゆきさんと会えるねん」と言っていた。
そして今までに5回以上もゆきと会いそこねている。不思議なことにバニが帰るとゆきがなんのアポなしにうちに来る。
ゆきという架空の人物がいかにバニ思いか。そうやって徐々にバニにとってもゆきは気になる存在と化していった。
今月8日、バニは次の日に忘年会を控えていた。
「今週はミキん家で忘年会やなぁ。今度こそゆきさんと会えるんや」
ところが運が悪く?バニは熱で寝込んでおった。たまたまゆきも水曜の時点で土曜の忘年会には大事な用が入って行けないことにした。
ゆきが来なくてもバニは忘年会に出ると言っていたが、それは違うと思う。ゆきが来ないと知ったら、やっぱ元気なくしてたもん。
結局9日の忘年会にバニの顔はなかったけどね。
話は急変して忘年会の前日、バニはゆきりんに暴言を吐いてしまった。多分この一言が彼自身に後悔を齎すことになろうとは思ってもいなかったのだろう。
ゆき「今からバニさんの家に行ってもいいですか?」
ばに「僕、熱があるんだけど、おかゆ作りに来てくれるの?電話番号教えて~。色々話したい」
とこれまでも何度も何度も、こっちがスルーしてもひつこく番号を聞いて来た。
仕方なくゆきは「会ってからじゃダメ?バニさんと話してるつもりでメールしてるんだけど、もし今隣に彼女さんが居て、彼女さんにそう書けと言われてるかも知れないと思うと、少し怖いんです。彼女さんには悪いですが、正直疑ってます。」とメールしたらバニの携帯から「お前なんやねん!うっとおしいねん!もうメールしてくんな!」と返事が返って来た。これにゃちょっと吃驚した。これは多分バニ自身が書いたメールだと思う。それにこのとき同時進行で俺ともメールでやり取りしていた。
そして夕方、俺が何気に「聞きたいことがあるんやけどさ」とメールしても返事が返ってこない。
ちょっとしてからもう一度「ゆきのことで聞きたいことがある」とメールしたら「熱がある時くらい ゆっくり寝させてくれよ。」っていうメールが返ってきた。
俺はめっちゃ疑っていた。バニはどうやら寝ていてゆきとはメールをしてない振りをするだろうと予想できた。
熱がある時くらい ゆっくり寝させてくれよ?バニはそんなこと普段言わないヤツだ。知らない振りいているからこそ出る嘘も誠だ。
みき「ひとつお前に聞きたいことがある。メールじゃ説明出来んわ。」
ばに「電話くれ。線つないだ。」
なに?こいつ電話の線を切っていたのか?というか、そんなことする必要があったのだろうか?それまで俺がやたらひつこく電話鳴らしていた訳でもないのに?
彼への疑いは増々膨張していった。そして電話で少し知らない振りで問い詰めて行った。
みき「ゆきからメールが一切ないんやけど、なんでかな?なんかあったんかな?」
ばに「ほんま~。今まで彼女が看病しててくれて今帰ったとこや。」と携帯のカチカチする音をわざと俺に聞えさすように受話器の向こう側で操作させるバニ。
ばに「あー、なんやこれ」
みき「どなんしてん?」と知らない振りで聞く俺。
ばに「彼女ゆきさんに勝手にメールしてるわ」
みき「どういうことや?」
ばに「俺の携帯使ってめちゃくちゃ書いてるわ」
みき「彼女がお前の携帯見てたとしても、お前一回一回ゆきとのメール消去してる言うてたやん」
ばに「おー忘れてた。」
みき「いやいや、今日事前に彼女来ること分かってたんやろ?」
ばに「いきなり家に来てんや」
みき「なにしに?」
ばに「看病しにや。熱出してる言ってたから、お粥作ってくれてん」
みき「看病しに来た人間が、病人の携帯寝てる間に勝手に使ってゆきりんとメールしてたんか??」
ばに「女の嫉妬やろ」女の嫉妬ってwほんとはゆきりんも俺やのにぃ。
みき「じゃゆきはそのことが原因で俺にメールしてこんねやな」
ばに「多分そうちゃうか」
と、一息。
ばに「あー彼女、お前ともメールしてるわ」やっぱコイツは彼女のせいにするつもりか?
みき「いや、俺お前と昼メールしてたやん。」
ばに「してない。彼女や。」
みき「なにしに彼女が、お前の振りして俺にメールすんねん?」
ばに「しらん…」
みき「…」
ばに「彼女の悪い癖や」
みき「よく人の携帯使ってそんなことするん?」
ばに「せん」
みき「……」
とその時バニの携帯にメールが入る。
ばに「彼女からやわ。今家着いたって」
多分さっきまで携帯カチカチしてたから自分の携帯にメールしてのとちゃうん?んでそれを彼女からのメールってことにしてるっぽいなぁ。所謂後付のアリバイという奴か?
ばに「彼女に明日叱っとくわ」
みき「明日?」
ばに「おー」
なんで明日なんやろ?普通今から言わんか?今メール彼女から来たんやろ?
さっき初めて知った彼女の悪戯事実を今言わないで明日に回すのか?
その場の感情ですぐにでも電話せんか?普通。大体自分そういう性格ちゃうやんかぁ。
みき「なんか彼女に弱みでも握られてるんか?」
ばに「いいや」
みき「ふ~ん、明日話すんや」
ばに「おー」
みき「でも、彼女にゆきの話したら拗れるやろ?だから知らん振りしとけよ」
ばに「おー、そうやなぁ」
みき「でも、俺とメールしてた件は別やなぁ~。俺はてっきりお前とメールしてるもんやと思ってたからなぁ」
今も思ってるが。
ばに「おーそうやな」
みき「逆の立場やったら、お前やったら俺の彼女に電話で謝らすやろ?大体自分そういう性格してるやん」
ばに「おー」
みき「じゃあ、明日彼女に言ってさ、俺に直接電話でもいいから、彼女が俺に謝るべきやと思わへん?」
ばに「彼女がお前にか?」
みき「おー、当然やろ?」
ばに「でも俺の彼女は謝らなんやろうな。そういう性格ちゃうからなぁ」
みき「それが出来んなら、彼女に明日言わんでもえーよ。知らん振りしとき。な?」
ばに「…おー」
みき「じゃ、そういうことで」
ばに「ちょっと待ってくれ」
みき「なに?もう話終わったやん」
ばに「ん~、」
みき「まぁ、また何かあったら電話してきて」
ばに「わかった」
ガチャン
やっぱしな、あいつの家に元々彼女なんか来てなかったんや。
そもそもあいつ携帯自体無関心でそんなに頻繁に俺と電話中携帯弄らんもんな。
やのに、さっきの電話では、話し出した途端携帯電話カチカチ弄って、いきなり彼女のせいにするんやからなぁ。仕草がいつもと違うからバレバレやのに。
まぁ彼女がやったってことにしとこ。俺がそれを信じてあげればあげるほど、あーなんてことしてんや。ゆきさんに申し訳ないと感じるだろうし、一言暴言を吐くとこうなるってことを理解してもらわねばならん。ほんの些細なことで後悔の十字架背負うもんなんだよ。
それに彼女のせいにしているのも彼にとっては苦痛に違いない。どっかで罪悪感を感じているだろう。これから俺と接する度に彼女に罪を擦り付けた罪悪感、俺に吐いた嘘の罪悪感。ゆきを好きという気持ちが裏目に出た暴言への罪悪感が今後彼を襲うだろう。彼は何時本当のことを言うのだろう。
電話を切ったあとバニからゆきアカウントにメールが来た。
「ごめんなさいね。僕、熱出してたでしょう。だから彼女が看病しに来たのほんとうにごめんなさいね。」
それに対しゆきは「彼女さんと仲良しなんですね♪羨ましいです。バニさん幸せになってくださいね。今までメールしてくれてありがとうね☆よさよなら(*^ー^)ノ」と。
それを最後にバニの前からゆきは消えた。その後、何度かバニはゆきにメールを送ったが、返事は返って来なかった。
そして9日、ゆきは大事な用事が済んだ後、俺ん家に来て皆で忘年会をした。
翌日ばにから電話がかかってきた。
ばに「ゆきさんから連絡ないか?」
みき「昨日用事が終わった後、俺ん家に来て一緒に忘年会したで~」
ばに「え~うそや~」
みき「お前熱や言うから、あえて呼ばんかったけど」
ばに「ぉー…」
みき「あのメールアドレス俺がゆきに貸してたやん?あれ返してもらったからメールしても俺の元にメールが届くだけやで」
ばに「そっかー」
みき「俺ももうゆきとは会えへんし、あんなことあったら俺かって顔合わしづらいしなぁ。元々俺がゆきとお前を紹介したのが悪かってんやから」
ばに「ぉー…」
みき「結局最後の最後まですれ違いやったな」
ばに「ぉー……」
後悔するだけ後悔したらええ。ただ前みたいに薬に走れば元もこうもない。
ゆきが残してくれたものを糧に生きていけばいい。今強くなるチャンスが目の前にある限り。
あの悪戯は本当に彼女がやったのかも知れんしね。
それから数日経って話は急展開する。
なんか今度こそ彼女と本当に別れることになった?のだ。
みき「本当に今度こそ別れるの?」
ばに「金は17万返せばいいんやって!てかどっから17万て出てきたんやろ?携帯代はちゃんと自分で払ってたしなぁ~。まぁ6年も前の話やからなぁ。それに利息付けて3万で20万返したら別れたるわ!ボケ!やって」
みき「やっぱ男女の仲も金銭で不仲になって、それが別れの引き金になるんやなぁ」
ばに「来年の1月から5千円ずつ返済していくわ。知り合いの人にも40万借りてるんやけど、さっき電話したらその人のお母さんが出たからこれから毎月返済していきます!って言うてんや」
みき「40万?前30万て言ってなかった?」
ばに「おろ?30万やったっけ?あかん忘れてもうてる。かと言ってなんぼ借りました?って聞かれへんわ~。なんぼ返せばいいんですか?って金借りた人に聞けんしなぁ」
みき「うふふ。。。」
ばに「ふふふ。」
みき「そっかぁ。人に返済する気がようやくお前にも出てきたんやな」
ばに「おー、きっちりしていかんとな。弟にも30万、40万借りてるしなぁ」
みき「そかぁ」
ばに「返済したらゆきさんと付き合うから」
みき「へ?(´ρ`)」
ばに「ゆきさんと付き合うねん」
みき「いや、ゆきお前と会うって言ってたか?」
ばに「言ってない」
みき「もうあのときで終わってん」
ばに「はぁ、そうなんか?」
みき「まぁ女は心でなに考えてるか実際分からんけどなぁ」
ばに「おー」
みき「まー夢は捨てるな」
ばに「おー」
みき「彼女と別れるのと、ゆきと付き合うのを混合せんようにな!」
ばに「どういうこと?」
みき「彼女と別れるのは自分で決断したことやろ?例え彼女と別れて、ゆきと付き合うことがなくてもええんか?ってことや」
ばに「おーどっちにしろ彼女とはこのまま付き合うことはないやろうからな」
みき「そっか。まぁそれだけ聞きたかってん。ゆきと付き合うことが現実にならんくてもやることはやるねんな。後でこういうことになるんやったらって俺を責めんといてくれよw」
ばに「おー分かってる。ゆきさんは俺にとって夢やからなぁ」
みき「ゆきにとってもお前が夢やと思うで」
ばに「そうであって欲しい」
みき「夢の人やったってことで、このまま会わんと綺麗に胸に閉まっておけよ」
ばに「…。」
-20秒ほどの沈黙-
ばに「納得行けへんなぁ」
みき「納得は時間で解決すればええやん」
ばに「凄い苦しいもんがあるやんけ」
みき「乗り越えるしかないっしょ?」
ばに「ゆきさんには凄い期待しててんけどな」
みき「俺がゆきの変わりになったるやんけ」
ばに「ぅん。」
みき「これからも…」ヤバイヽ( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∇ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄;)ノ
ばに「ふぅーはぁー…」
-4分の沈黙-
ばに「妃女ちゃんにでもメールしよかな」
みき「なんて?」
ばに「彼女と別れたよって」
みき「…(;´Д`A ```」
ばに「ゆきさんのことは半分諦めるわ」
みき「お、おー」
あれからバニはうつ状態に陥ることもなく元気にやっている。
相変わらずゆきの話は持ちきりだが…。
この話はまだまだ終わりそうになさそうだ。

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