奇跡の軌跡
あれは確か、2002年2月6日(Wed)の夜~7日(Thu)昼に掛けてのことだった。
へぇ~こんなことでこんな風にたった数時間で展開するもんなんだ。
最近迷惑mailが入ってきて無料サイトのやつがあったから、試しにやってみた。
本当に相手が居てmail交換がスムーズに出来た。
相手が暇つぶしのからかい若憎であっても一度会う価値はあるかと思えた。
彼女には内緒で夜会うことになった。
勿論これから会おうとしている娘には彼女が居ないコンセプト。
それで相手の家に向かったが、貝塚、貝塚とmailでほざくもんですから、てっきり貝塚の駅周辺だと思った。
それが、同じ貝塚市でも貝塚駅から、はたまた遠く、どれほど遠いのかさえ予想だにしない。
バスで来いと言ってくるのでバスを探したが、もう終わっていた。
電車は間に合うかと思ったが、終電も2分前に出たらしい。
ホント素敵なほど最悪だぁー。もしや、その女嘘付いてる?サクラ?何の為?これって騙されたってヤツ?
とりあえず一時間掛けて、rail沿いを歩いたり、走ったりしながら、ようやくのことで目的地に辿り着いた。
その間、何度かmail交換したが、なんか暇を弄んでおり、おちょくりが見えた。
とりあえず、しょうもない時間稼ぎには乗らず、携帯のバッテリーがないから早くして~と返してやると、要約まともな返事が返って来た。
そして駅まで迎えにきてもらい、要約その娘の家に着いた。それにしても、あ~寒かった。
一緒に酒を飲んでいたが、流石に相手の年が10コ以上も若いので、多々価値観のズレがあった。
一応、その娘の友達も居たけど、俺は結局、泊まったことになるのかナ?でも一睡もしてないぞよ。
しかもオレは18才と云うことになっている。28才とはとてもじゃないけど言えまい。
そして朝、強く起こされ?心淋しく帰ることにした。
そう私は寝たフリをしていたのだー。
16才の娘をどこまでダマせるのか、試してみたかった。
コタツの中で、他の人とメールしてみたり、だまって机の上に置いてあったタバコを、横で寝ている娘2人にバレないように、コタツの中でムセながら吸ってみたり、途中何回かその状況を考えると、笑いころげそうになったが必死のアパッチ・ポンで堪えきった。
そして、心淋しく帰っていると、トンネルがあった。畑が見えた。川が流れ、木が生えていた。
そして向こうに山が聳えていた。
昨日のこと思い出す。まだ12時間も経っていない。
何故か遠いことのように思える。
夜中電車のrail上を、いつ野良犬がくるかと、怯えながら山々に鋏まれ歩いていたことを、振り返った。
この電車のrail沿いを、駅の端~端の駅までたった一時間弱で辿ったことを、奇跡に思えた、軌跡だった。
今日という今はこんなに明るい。
昨日は暗くて何にも見えなかった。
っと駅に向かってる その時、この川のように美しく ・・・・ が、産声を上げた。
Close↑